#4 瞑想のハナシ

わたしは最近、毎日瞑想をするようにしてるんですけどね。カイさんが、ヨガは『太陽礼拝』っていう基本動作があるってハナシしたじゃないですか。

うん。

それを聞きながら瞑想と違うなって思ったのは、瞑想では月のほうをイメージするっていう。

そうか。太陽じゃないですね。

太陽じゃない。それがなんでかなーって思って。

月をイメージするっていう、瞑想の型があるんですか。

いちおうコウヤ山のシンゴン宗は、掛け軸に描いてある月を見ながら…、月を取り込む。

おおー。

取り込んで、月と一体化する(笑)。

そんなのがあるんですか。コウヤ山式。

うん。「月輪観(がちりんかん)」っていう瞑想法だったと思う。

へえー。

瞑想は月だけど、ヨガは太陽なんだなーと思いながらカイさんのハナシ聞いてた。

そう言われると、瞑想って太陽のイメージ無いですね。月がしっくりくるかも。

あ、でもどうなんだろ。朝日とか扱ったりする瞑想もあるみたいだから…。

へえー、朝日。日が昇る瞬間なんですね。

そうそう。燦々とした太陽っていうのはあんまり…。

違いますね。

うん、違うもんね。

確かに、アフリカのある地域の宗教観で、太陽が登る瞬間だけ太陽を神として扱うって話を聞いたことあります。太陽が昇ったあとは、同じ太陽なのに神様じゃないって。

ああー。

やっぱり、太陽が昇るときの、その瞬間の体験とか、体感するものが大事なのかな。

なんか、わかる気がする。

瞑想で取り込む月は、満月とか三日月とかは関係ないんですか。

月は満月のイメージで取り込むかな。心のなかに満月をイメージしてそれと一体になる感じで瞑想する。なんで月なのかは、教えてもらったけど…忘れた(笑)。

(笑)

はは(笑)。なんでだったかな。

まあ、月のイメージって、静かで気持ちが落ち着く感じしますよね。

でもどうかな。日本的にはそんな感じだけど、西洋的にはルナティックなイメージかもしれない。

狂気のほうですか。

うん。月は狂気のイメージで扱われるし。なんだろうね、この違いは。

え、てことはミナトさん、実は月を取り込んで狂気を高めている?(笑)

(笑)

でも、さらっと月を取り込むって言ってるけど、瞑想って結構難しそうだなあ。

うーん、まあ太陽を取り込むよりは簡単かな(笑)。

確かに、太陽は取り込もうとすると、ちょっと強すぎる感じがしますね。

次のハナシへ続く…。