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2,文鳥さん「心理カウンセリング(心理療法)について」

「こんにちは~予約していた文鳥です。」

「文鳥さんこんにちは!お部屋へどうぞ~」

「やぁやぁ文鳥さん、お待ちしていました。調子はどうですか。」

「はい。前回、御影カウンセリングオフィスについて教えてもらって、飼い主がお出かけするのを安心して見送れるようになりました!」

「でもでもカメ先生、私、心理カウンセリングや心理療法についてもっと知りたくなりました。実はあのあと、御影カウンセリングオフィスのホームページを見てみたんですが、心理カウンセリングとか心理療法とか、アートとかグループとか、思ってたよりも色々種類があって。まだまだ知らないことばかりだなって……。」

「それはよかった。安心が何よりじゃ!」
「そしてもっと深く知ってみたいことができたんじゃな。よいことじゃ~」

「そうなんです。もっと勉強したくなっちゃって。」
「心理療法とかカウンセリングって、そもそも同じもの?それとも違いがあるものなんですか?もっと詳しく知っていきたいです。」

「そこは私がご説明いたしましょう(えっへん)!」

「『カウンセリング』と『心理療法』はどちらも心の専門家と相談しながら、『こころとからだ』の悩みや課題を解決する方法のことなんです。」

「ものの本によると、『カウンセリング』の方が、心理療法よりも、現実的な悩みを相談する時の言葉として使うようなんですが、一般的にはそれほど厳密に分けられているわけではないので、御影カウンセリングオフィスでは、2つをほぼ同じものとして扱っているとのことでした。」

「なるほど~!了解です。おおまかに入れ替え可能ってことですね。ウサギ助手さん、最近、腕をあげてますねぇ。感心しました!」

「心理療法ってそもそもどういうものなんでしょう…?」

「それは・・・(焦)」
「と、とりあえず下をみてください!」



①『心理カウンセリング・心理療法』とは・・・
 心理療法は何か?という一見シンプルな問いには、実はさまざまな考え方があり、一口で説明することは難しいのですが、わが国の「臨床心理士」資格の基礎を築いた、臨床心理学者であり、ユング派分析家の河合隼雄(かわいはやお 1928−2007)は、カウンセリング・心理療法について、以下のように記しています。

「悩みや問題の解決のために来談した人に対して、専門的な訓練を受けたものが、主として心理的な接近法によって、可能な限り来談者の全存在に対する配慮を持ちつつ、来談者が人生の過程を発見的に歩むのを援助すること」

 この言葉は、私たち御影カウンセリングオフィスが考える、心理カウンセリング・心理療法を、とてもよく言い表しているように思います。
 セラピストとの対話や関係を通して、来談された方々が、時間をかけて(時にはアドバイスやサポートも得ながら)ご自身のなかに答えを見いだす場、それが心理カウンセリング・心理療法なのではないでしょうか。


「へぇ~ 『発見的に歩むの援助する』って、心理カウンセリング・心理療法って、答えを教えてくれるものではないんですね。ちょっと意外な気がしたなあ…。」
「ひとりで考えているのとどう違うんだろう…ますます謎が深まってきましたよ…(悩)」

「うーん,文鳥さん!相変わらず良いポイントを突いてますね…」
「あとはカメ先生、バトンタッチよろしくお願いいたします…」

「おやおや、早々にギブアップかの。そうじゃのう。心理カウンセリングや心理療法では、心理士(セラピスト)とクライエント、クライエントというのは来談者のことじゃが、この2人の関係が、とても大事だとされておるな。」
「文鳥さんも、ひとりでぐるぐる悩んでいてなかなか答えがでない時、自分以外の誰かに話をして、さらに理解してもらったと感じると、心のなかの絡まった糸が、少しほぐれてくるような経験があるのではないかな。」

「あ・・・確かにその経験、私にもあります!」
「じゃあ次は、今日本でどんな心理療法が実践されているのか、の紹介にいきますね」



② 心理カウンセリング(心理療法)の種類の一部についてご紹介します。

*支持的精神療法           *来談者中心療法
*精神分析的心理療法         *認知療法(認知行動療法・心理教育)
*行動療法              *芸術療法(アートセラピー) 
*箱庭療法              *遊戯療法(プレイセラピー)
*自律訓練法・臨床動作法       *夢分析
*家族療法 ブリーフセラピー     *集団精神療法(グループセラピー)
    


「す、すごい…こんなに種類があるんですね…!今教えてもらっただけでもまだまだ一部とは…奥が深すぎます。」

「そうなんじゃ。心理カウンセリング(心理療法)の技法はここでは紹介しきれないくらいたくさんあるのじゃ。わしが学生じゃったころ、苦労して勉強したものじゃ・・・(遠い目)」
「芸術療法(アートセラピー)などは、子どもから大人まで、なにより楽しんでできるところが良いところじゃ。心理療法には本当に色々な方法があって、心理士によって得意な心理療法があったりもするんじゃよ。」

「歴史深いものもありますもんね~、これだけあれば自分に合う方法がありそうですよね。」
「では次は御影カウンセリングオフィスでできる心理カウンセリング(心理療法)についていくつかご紹介しますね!ラストスパートです!」

「はい!お願いします!」



 ◆ 個人心理療法・・・個人心理療法とは、悩みや問題の解決のために来談した人に対して,専門的な訓練を受けたものが、主として心理的な接近法によって、可能な限り、来談者の全存在に対する配慮を持ちつつ,来談者が人生の過程を発見的に歩むのを援助すること(河合隼雄,1992)


 個人心理療法は、基本的にセラピストと来談者の2者のあいだで、対話を通して行われます。来談者が時間や場所が決められた心理療法(カウンセリング)の場で語る事柄は、セラピストによってしっかりと守られ、またいかなるジャッジをも受けることはありません。
 そのような「対話」と「場」と「時間」を重ねることによって、来談者が自身に向き合い、ご自身のなかから新しい考え方、生き方の指針となる何かが生じる可能性に開かれた営みが個人心理療法(個人)カウンセリングであるといえるでしょう。 
 



 ここからは,当オフィスで実施されている、個人心理療法(個人カウンセリング)のさまざまな技法(方法)をご紹介していきます。


◆ アートセラピー・・・(芸術療法)
 絵を描いたり、コラージュ作品を作るプロセス、非言語的な表現を通して、こころにアプローチする心理療法です。言葉には表し得ないイメージの深いメッセージを手がかり、こころの深層に接近していきます。


◆グループセラピー・・・「ココロジカルワーク」
 3人から5人程度の少人数で、少しずつ自分自身について語ったり、また他の参加者の話に耳を傾けたり、また時には絵を描いたりコラージュなどの非言語的な表現を取り入れながら、「集団での対人関係を安全に体験すること」を第一の目的としたグループセラピーです。初回はお試し体験として、無料でご利用いただけます。ご希望の方には、継続的なグループカウンセリングのプログラムもご案内しておりますので、お気軽にお問い合わせください。なお当オフィスでのグループカウンセリングは全て、トレーニングを受けたオフィスのスタッフも一緒に参加し、グループをアシストをいたします。


(詳しく知りたい方はこちらのリンクをクリック)



「コラージュ作品というのは、チラシや雑誌のイラストや写真などを切り貼りして作品をつくる方法じゃ。コラージュ療法とも呼ばれておる。」
「文鳥さん、どうじゃ?一度に全部覚える必要はないからのう。」

「いろんな考え方や方法があるんですね!言葉だけじゃなくて、絵とか夢を使った方法もあるとは!」
「今日初めて知ったことばかりでしたが、とってもわかりやすい説明でした!カメ先生の言うように一度に全部覚えようとしないで、わからなくなったらここに聞きにくるか、また御影カウンセリングオフィスのホームページをのぞいてみようと思います。」

「今日はどうもありがとうございました!なんとか整理して、次回は心理検査のこととを教えてもらえたらなって思います。また来ます!」

「では予約表に記入して…っと。文鳥さん、またお待ちしてますね!」


文鳥さんはパタパタと飛んで行ったのであった……


「それにしても文鳥さん、本当に頑張り屋ですね。飼い主さんの言っていたことを知るためにこんなに一生懸命勉強して,飼い主さんもきっと嬉しいですよね。」

「そうじゃのう。飼い主に似るっていうから、文鳥さんの飼い主も頑張り屋さんなのかもしれんなぁ。」
「君も助手として資料作成をよく頑張ってくれているから、適度に休息をとるのじゃよ。無理せず、自分の身体を大事にするんじゃよ。何かあったら相談するのじゃ。」

「えへへ、実は資料作成のおかげで寝不足で…。今日は早めに退勤してゆっくりお風呂に入ろうとおもうんですが…良いですか?」

「もちろんもちろん!今日もお疲れさま。」