「笑い一考」

こんにちは。水曜日担当の宮田です。突然ですが、最近大笑いってしました?お腹が痛くなるような、涙が出ちゃうような...とまではいかなくても、「あー笑った、笑った」「あー面白かった」と気持ちがすっきりするような笑いっていいですよね。

日本には古来より、「笑う門には福来たる」「笑う顔に矢立たず」「泣いて暮らすも一生、笑って暮らすも一生」など笑いに関することわざがあります。

笑いは、呼吸という人が生きる命の根源に関わっています。そして、呼吸が自然の生命ともつながることから神事とも関わり、神社の神事や祭礼に伴う儀式を通して笑いが奉納されることもあるそうです(例えば、大阪の枚岡神社の注連縄掛神事「通称 お笑い神事」など)。

近年は笑いを科学的に研究することにも注目が集まり、笑いには強力な治癒力があることが明らかになっています。なんでも、私たちが笑うとき、脳と内分泌系が、鎮痛作用をもつエンドルフィンや心を静めてストレスを減らす効果があるドーパミン、ノルアドレナリン、心拍数を上げ、気管支と腸の筋肉の緊張をほぐし、心臓を刺激し、頭をはっきりさせ、からだに行動を起こす準備を整えさせるアドレナリンなどの化学物質を放出するのだそうです。また、笑いは免疫効果のあるサイトカイン、ナチュラルキラー細胞、免疫グロブリンの活性も高めるそうです。そのようなことから、笑いはガンやウイルスに対する抵抗力を高めることが科学的に証明されています。また、最近では笑いがうつや認知症を予防できるんじゃないか?!といった研究もすすんでおり、笑いが人間の心身の健康にもたらす効能には、どうもまだまだ底知れぬ可能性がありそうです。

また、笑いを人間関係の側面から考えると、それは他者との関係を安定的に維持するはたらきのある非言語コミュニケーションの一種ともいうことができます。人は、自分ひとりでいるときよりも、ほかの人と接しているときのほうがなんと30倍もよく笑う、という研究結果もあるそうです!あと、笑いには「伝染力」があるとよく言われますが、これは私自身の最近の経験なんですが、自分自身に面白いことがあったわけでなくても、いやむしろ落ち込んでいるときでも、YouTubeかなんかで、人が楽しそうに笑っているのを見るだけで、知らぬ間に顔がニタ~と緩んできて、気づいたらすいぶん気分が良くなっているということがあり、見るだけでも癒し効果がある”笑い“ってすごいなあとあらためて思っている今日この頃です…。

“We shall never know all the good that a simple smile can do.”

(笑顔には想像もできないほどの可能性がある。)

Mother Teresa